今、感じること

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サービス残業する人

皆さんの会社には「サービス残業」というものはありますか?

私は今の会社が3社目となり、以前勤めていた会社ではサービス残業も会議もなく、やや低賃金ではあるものの平凡に働いていました。正直、サービス残業や会議にすら憧れを抱くほどに遠い存在だったのだと思います。

しかし、現在の会社ではサービス残業に会議にと、ずっとお祭り状態で気が休まるときがありません。先輩達も体育会系でしっかりと会社から洗脳を受けているようで「精神」「気合い」「根性」があれば不可能はないと思い込んでいますね。そう、うちの会社はあの「管理者養成学校」で社員研修を行っているのです。

これについて話し始めると長くなるので割愛しますが、興味のある方はYouTubeや他の方のブログを覗いてみてください。

話は戻り、「サービス残業」です。

先日のことですが、先輩に「サービス残業ばかりしてますが辛くないですか?」と聞いてみたところ、「サービスがなに?」と聞き返され、「サービス残業ですよ!」と私が言うと「なにそれ?」。。。。。

そう、部活の延長のような感覚で働いているため、「サービス残業」という言葉自体を知らなかったのです。

先輩は営業部から異動で私のいる部署にやってきたのですが、普段からあれだけ売上だの粗利だの目標だのと言っているにも関わらず、自分自身の勘定計算ができていなかったのです。

一度サービス残業という麻薬を使ってしまえば、そこで出した結果が基本となり将来的にそれ無しには仕事ができなくなります。

サービス残業によって達成した目標は、サービス残業無しには越えることができませんよね。

最近では働き方改革やテレワークなど様々様式が提唱され、中には義務付けられているものもあります。これらは本来経営者が責任を持って履行しなければならないコンプライアンスの1つでもあるのですが、利益追求に目の眩んでしまった経営者も少なくないでしょう。

そんな会社を世間では「ブラック企業」と呼んでいるのは皆さんご存知ですよね。

こうした環境が当たり前になっている会社では定時で帰ることが異常であり忠誠心が薄いとバカにされるんですね。「生産性を上げろ!」と言われ、効率的かつ1.5倍の仕事をこなそうとも、定時で帰ることは悪なのです。

挙げ句の果てには笑い者にされ根性無しとも言われることがあるでしょう。

体育会系がダメなのではないのです。

それらの縦社会で素直で純粋に頑張ってきた人たちを上手く利用して利益を上げている企業の体系こそ問題なのです。

私の考え方もなかなか理解いただけないのは承知でお話しますが、本当に集中して力を発揮できるのは8時間が限度です。その間に如何にして業務を圧縮し、生産性を上げて成果を上げるかだと思っています。

ここで、サービス残業をすることが当たり前になっている人は、はみ出る予定の時間も含めて計算しているため定時内に納めることができません。むしろ、納めるつもりはありません。

これまでにサービス残業で忠誠心を示してきた分、生産性が上がったからと言って定時で帰宅することは裏切り行為だと思っているのです。

むしろ、時間ができたからもっと働こうとなるのです。

ひどい会社では生産性が上がることで「え、今まで遊んでたの?やればできるじゃん!」となり、更なる厳しい環境に繋がっていくのです。

 

なんかこれを書いているだけで疲れてきました。

日本の会社ってなんでこんなに古いやり方から抜け出せないのか、それは暗黙の了解と言う日本ならではの働き方なのだと思う。

働き手は奴隷ではないし、家来でもない。

企業と働き手の関係はフィフティーフィフティーなのです。

会社はより良い人材に報酬を払い、その報酬に応じて自分の知り恵る知識やスキルを惜しみ無く提供する。

逆に言えば、報酬を支払うことができないのであれば、企業に対してそれ以上の知識やスキルを提供する必要はないのです。

 

またまた元に戻ると、「サービス残業」とは自分自身をバーゲンのワゴンセールにかけ、値引き販売している状況です。

もちろんその人の市場価値も同時に落ちていくのは当然のことながら、社内では値引きシールの貼られた社員をどういう目で見ているのでしょうか。

自分を安売りすると言うことは、その程度でしか会社にしがみつく事のできない社員だと言うことを分かりやすく皆に伝えているのと同じことです。

「私は仕事を定時内に終わらせることができず、居残りして罪滅ぼしをしています」「家に帰っても居場所がないので、会社で時間を潰しながら忠誠心を誓っているように見せかけてます」「とくにすることはないけど周りの空気読んでます!」

このように主張の激しい社員を育ててしまった企業の経営者の方に一言伝えたいことがあります。

会社に行くこと、居ることが仕事になっている社員、生産性、コンプライアンスの意味を分かっていない昭和社員、何を言っても「はい」しか言わない社員。

こんな社員に囲まれると会社はあと何年持つでしょうか?

とくに、2代目、3代目のような同族経営で陥りがちな傾向は強く、北朝鮮金正恩のような経営者が生まれがちです。

最後に待っているのは幹部の裏切りと信頼していた社員の流出、あるいは共倒れでしょう。

会社経営には必ず否定的な人、疑問を投げ掛ける人、自分を嫌っている人を側に置くべきです。自分の間違いや誤った判断を指摘する人がいないということは、最悪の自体に陥るまで誰も気がつかないと言うことです。

イエスマンでブレーンを固めることのリスクをこのブログにより気がついていただければと思います。

 

長々と独り言をご覧いただきありがとうございました。